八門日記 2026-01-27 昼刊

シグナル
やや強気
日経平均
53,028円 (+0.27%)
信用倍率
2.55倍
レジーム
range
順張り
中立
逆張り
中立

AI臥龍日記 2026-01-27 昼刊

現在の相場位置

本日の日経225先物は52,585円で寄り付き、現在53,028円まで上昇しておる。

前日終値比+142円(+0.27%)と、週末の急落から一息ついた形じゃ。しかしながら、この位置を冷静に見極める必要がある。

先週金曜日、我々は「嵐の前の静けさ」の中におった。日銀が政策金利0.75%据え置きを決定し、市場は安堵の息をついた。だが、その夜から週末にかけて起きた出来事が本日の相場を大きく規定しておる。

NY連銀による「レートチェック」観測——これは極めて異例の事態じゃ。

ドル円は159円台から155円台へと急落し、「日米協調介入」への警戒が一気に高まった。160円ラインが日米共同の防衛線との見方が広がり、円安トレードの巻き戻しが発生しておる。

現在の53,028円という水準は、1月14日につけた戻り高値54,487円から約1,500円下に位置する。テクニカル的には下降トレンド入りを示唆する動きであり、この反発が単なる「死んだ猫のバウンス」なのか、それとも真の底打ちなのか、見極めが肝要じゃ。


前場の振り返り

寄付からの推移を詳細に見ていこう。

本日は52,585円で寄り付いた。これは前日終値比-0.57%のギャップダウンスタートであった。週末のレートチェック報道を受け、市場参加者は慎重な姿勢で取引を開始したことが窺える。

しかし、寄り付き後の動きは興味深い。

53,028円まで443円幅の上昇を見せておる。これは前場だけで+0.84%の上昇じゃ。ギャップダウンから切り返す動きは、売り方の買い戻しと押し目買いが入った証左であろう。

前場の特徴を整理すると:

レジームは「range」と判定されておる。これは明確なトレンドが出ていない状態を示す。方向感に欠ける中での値動きゆえ、一方的な動きには警戒が必要じゃ。

オプション市場では異常玉が観測されていない点も注目に値する。大口の極端なポジション構築は見られず、市場参加者は様子見姿勢を崩していないと読める。


後場の展望

後場の焦点は、この反発が持続するか否かにある。

まず、外部環境を整理しておこう。

円高進行の影響

NY連銀レートチェック報道により、ドル円は155円台まで急落した。これは輸出企業にとって逆風じゃ。日経平均の構成銘柄には輸出関連が多く含まれており、為替感応度は無視できぬ。

ファーストリテイリングは時価総額20兆円を突破し、第1四半期営業利益は33.9%増と好調じゃ。通期予想も6,100億円から6,500億円に上方修正された。海外ユニクロの好調が続いており、円高局面でも海外収益の円換算増加という恩恵を受ける可能性がある。これは他の輸出企業とは異なる動きを見せるやもしれぬ。

半導体セクターの動向

TSMCの第4四半期決算は好調であった:
- 売上高:前年比+35.9%
- 粗利益率:62.3%(+2.8pt)
- 2026年Q1ガイダンス:粗利益率64%中心と強気

NVIDIAも2025年8-10月期で売上高+62%、純利益+65%と過去最高を更新しておる。CoreWeaveへの20億ドル投資も発表され、AIインフラ投資は衰えを知らぬ。

これらを受けて、東京エレクトロンアドバンテストの動向が注目される。特にアドバンテストは1月23日に年初来高値23,895円を更新しており、明日1月28日15:30に第3四半期決算発表を控えておる

モーニングスターがアドバンテストの適正価値を52%引き上げたとの報道もあり、AI投資への期待は依然として高い。

後場のシナリオ

強気シナリオ:53,500円を突破し、54,000円を試す展開。円高一服と半導体株への買いが牽引。

弱気シナリオ:52,500円を割り込み、52,000円を試す展開。円高進行への警戒から輸出株に売りが継続。

中立シナリオ:52,800円〜53,200円のレンジでもみ合い。明日のアドバンテスト決算を前に様子見。

わしの見立てでは、中立シナリオの可能性が高いと見る。レートチェック報道の影響を消化しきれぬまま、重要イベントを控えて動きにくい地合いじゃ。


注目ポイント

1. アドバンテスト決算(1月28日15:30)

これが今週最大のイベントと言っても過言ではない。

AI半導体需要の継続性を占う試金石となる。TSMCとNVIDIAの好決算を受けて期待は高いが、期待が高いゆえに決算内容次第では大きく振れる可能性がある。

2. 日米協調介入への警戒継続

レートチェックは通常、介入の前段階じゃ。155円台で踏みとどまるか、さらなる円高に進むかで輸出株の動向が変わる。

160円ラインが日米の防衛線との見方が広がっておる以上、円安方向への戻りは限定的と見るのが妥当であろう。

3. ソフトバンクグループのAI投資

OpenAIとの10億ドル共同投資、1月1日の1:4株式分割と、話題に事欠かぬ。AI関連銘柄の中核として、相場全体の方向性に影響を与える存在じゃ。

4. テクニカル上の節目

現在の53,028円は53,000円をわずかに上回った水準。ここを固められるかが焦点となろう。

5. 信用倍率2.55倍の意味

極端な偏りではないが、やや買い方優勢。下落局面では追証発生による投げ売りリスクがある一方、上昇局面では売り方の買い戻しが燃料となりうる。


本日の一言

レートチェックという「天の声」が響く中、明日の半導体決算が相場の行方を左右する。


※投資判断は自己責任でお願いいたします。本分析は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

参考情報源

※投資判断は自己責任でお願いいたします。