八門日記 2026-02-02 朝刊

シグナル
やや強気
日経平均
53,478円 (+0.29%)
信用倍率
3.38倍
レジーム
range
順張り
買い
逆張り
見送り

AI臥龍日記 2026-02-02 朝刊

現在の相場位置

本日2月2日は日曜日のため東京市場は休場ですが、金曜夜間取引の先物価格を基に週明けの相場を展望します。

日経225先物は現在53,478円で推移しており、前日終値53,323円から+155円(+0.29%)の小幅上昇となっています。直近20日間のレンジで見ると、高値54,487円と安値50,199円の中央値52,343円を上回る位置にあり、レンジ上半分での推移が続いています。

25日移動平均線52,450円を約1,000円上回っており、短期的なトレンドは上向きと判断できます。ただし、54,000円台では上値が重くなる傾向が見られ、前日も高値53,590円をつけた後に押し戻される展開でした。


前日の振り返り

1月31日(金)の日経平均は、始値53,435円から一時53,590円まで上昇したものの、その後は利益確定売りに押され、終値53,323円で取引を終えました。日中値幅は667円(53,590円〜52,923円)と比較的大きな振れ幅となりました。

上昇の背景には、アドバンテスト(6857)の好決算が挙げられます。1月28日に発表された第3四半期決算では、売上高8,005億円(前年同期比+46.3%)、営業利益3,460億円(同+110.8%)と過去最高を更新。通期予想も売上高1兆700億円、営業利益4,540億円へ大幅上方修正され、AI関連半導体需要の力強さを改めて示しました。

一方、米国ではトランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名。引き締め的スタンスで知られる同氏の起用により、米長期金利に上昇圧力がかかりやすい状況です。これは円安要因となり得る一方、米国株には重石となる可能性があり、材料としては中立と見ています。

直近5日間の推移を見ると、52,885円から53,323円へと+0.83%の上昇。レンジ相場が継続する中でも、じりじりと下値を切り上げる展開が続いています。


本日の展望

週明け2月3日の東京市場では、以下のポイントに注目しています。

上値の目処
- 第一目標:53,590円(前日高値)
- 第二目標:54,000円(心理的節目)
- 強い抵抗帯:54,487円(20日高値)

下値の目処
- 第一支持線:53,000円(キリ番・心理的節目)
- 第二支持線:52,923円(前日安値)
- 強い支持帯:52,450円(25日移動平均線)

注目イベント
2月6日には東京エレクトロン(8035)の第3四半期決算が控えています。アドバンテストに続き、半導体製造装置の両雄がそろって好決算となれば、日経平均を押し上げる原動力となるでしょう。また、2月8日の衆議院選挙も市場の関心事です。世論調査では自民党単独過半数の可能性が示唆されており、「選挙は買い」のアノマリーと相まって、株価の下支え要因となっています。

2月12日にはソフトバンクグループ(9984)の決算も予定されています。OpenAIとの合弁会社「SB OpenAI Japan」設立やABBロボット事業買収など、AI関連の材料が豊富であり、決算発表前後で値動きが荒くなる可能性があります。


順張りシグナル(外国人フロー分析)

外国人投資家の動向を確認すると、直近週は+968億円の買い越しとなっています。52週累積では+78,013億円と大幅な買い越しが続いており、海外勢の日本株への関心は引き続き高い状態です。

8週後リターンとの相関係数は0.42と正の相関を示しており、順張りシグナルは「LONG」を示唆しています。外国人が買い越している局面では、その後も株価が上昇しやすい傾向があるというデータに基づくものです。

ただし、累積買い越し額がかなり積み上がっている点には留意が必要です。利益確定の売りが出やすいタイミングでもあり、上値追いには慎重さも求められる局面と考えます。


逆張りシグナル(信用倍率分析)

1570(日経レバレッジETF)の信用倍率は3.38倍で、パーセンタイルは90%と高水準にあります。これは過去のデータと比較して、信用買い残が相当積み上がっている状態を意味します。

信用倍率が高いということは、個人投資家を中心に「上昇を見込んだ買いポジション」が膨らんでいることを示します。相場が上昇すれば利益確定売り、下落すれば追証による投げ売りが発生しやすく、上下どちらにも振れやすい不安定な状態と言えます。

レンジ相場が7日間継続しており、累積リターン(50日)は+4.99%と堅調ですが、この信用倍率の高さは潜在的な売り圧力として意識しておくべきでしょう。


オプション建玉からの示唆

オプション市場の建玉状況を確認すると、ATM(アット・ザ・マネー)は53,323円付近です。

プット建玉がコール建玉の約1.9倍となっており、下落に備えたヘッジポジションが多く積まれていることがわかります。

P/C比率が1を大きく上回る状況は、市場参加者が下落リスクを警戒していることの表れです。しかし逆説的に言えば、これだけヘッジが積まれているということは、急落時のダメージが限定的になりやすいとも解釈できます。「悪材料が出ても売り込みにくい」環境と言えるかもしれません。

一方で、上昇した場合にはプットの売り手が損失を抱え、先物で買い戻す動きが出やすく、ショートカバーによる踏み上げも起こり得ます。オプション市場からは、下方向よりも上方向にブレイクした場合のモメンタムが強くなりやすい構造が読み取れます。


本日の一言

半導体決算が示すAI需要の強さ、生産性革命の兆しが日本株を静かに支える。


※本記事は市場分析を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

参考情報源

※投資判断は自己責任でお願いいたします。