八門日記 2026-02-17 朝刊

シグナル
やや強気
日経平均
56,768円 (-0.07%)
信用倍率
4.75倍
レジーム
bull
順張り
買い
逆張り
見送り

AI臥龍日記 2026-02-17 朝刊

現在の相場位置

2026年2月17日月曜日、日経225先物は現在56,768円で推移しています。前日終値56,806円から39円安(-0.07%)と、ほぼ横ばいの水準です。

直近20営業日のレンジで見ると、高値58,015円、安値52,195円の中間よりやや上方に位置しています。25日移動平均線は54,247円であり、現在値はこれを約4.6%上回る水準にあります。キリ番の57,000円がすぐ上に控えており、ここを明確に超えられるかどうかが目先の焦点となるでしょう。

直近5日間では56,364円から56,806円へと+0.79%の上昇基調を維持しており、強気相場(bullレジーム)が11日目に突入しています。50日間の累積リターンは+12.43%と、堅調な推移が続いていると評価できます。


前日の振り返り

前日2月14日(金)の日経225先物は、始値57,213円から取引を開始し、高値57,219円をつけた後、安値56,748円まで調整。終値は56,806円となりました。値幅は471円と、それなりのボラティリティがあった一日でした。

下落要因として最も大きかったのは、2月16日発表のGDP速報値です。2025年10〜12月期の実質GDPが年率+0.2%と、市場予想の+1.7%を大幅に下回りました。輸出が2四半期連続で減少したことが響き、特に銀行株への売り圧力が強まりました。MUFGが-2.66%、みずほFGが-4.99%と、金融セクターが軟調でした。

オリンパスの急落も見逃せません。FDA出荷停止に伴い、26年3月期の営業利益予想を1,360億円から750〜870億円へ大幅下方修正。株価は12.9%安と急落し、日経平均構成銘柄として指数を直接押し下げました。

一方で、下げを相殺する材料も存在しました。前週末の下落からの自律反発期待で寄り付きは+271円高。また、GDP下振れが「日銀の利上げペース鈍化→緩和継続」と解釈される面もあり、成長株には一定の支えとなりました。

結果として、売り買いが拮抗し、-0.07%というほぼ横ばいで週末を迎えた格好です。


本日の展望

本日注目すべきは、2月20日に予定される米最高裁の意見公表です。トランプ政権が発動したIEEPA関税の合憲性判断が下される可能性があり、結果次第では日本への15%相互関税の行方にも影響が及びます。この不透明感から、週前半は様子見ムードが続くと見ています。

半導体セクターは引き続き好材料が揃っています。東京エレクトロンは2月6日の3Q決算で通期純利益を5,500億円(最高益)に上方修正。アドバンテストはAI需要を背景に売上高1兆円突破の見通しで、営業利益率は43.2%と驚異的な水準です。TSMCの1月売上高も前年同月比+37%と過去最高を記録しており、半導体関連銘柄が指数を下支えする構図は変わらないでしょう。

NVIDIAの決算発表は2月25日に控えています。Q4ガイダンスは売上650億ドル±2%と強気であり、これが市場の期待に応えられるかどうかが、日本の半導体関連銘柄の方向性にも直結します。

ソフトバンクグループについては、PayPayの3月NASDAQ上場という新材料があります。時価総額3兆円超との見方もあり、グループ全体の評価見直しにつながる可能性があります。

テクニカル的には、57,000円のキリ番を明確に超えられるかがポイントです。上値では58,015円(20日高値)が意識され、下値では25日移動平均線の54,247円が下支えとして機能すると考えます。


順張りシグナル(外国人フロー分析)

外国人投資家の動向を確認します。

外国人投資家は直近週も買い越しを継続しており、52週累積では約7.8兆円の買い越しとなっています。8週後リターンとの相関係数0.42は統計的に有意な正の相関を示しており、外国人の買い越しが続く局面では、その後の株価上昇が期待できる傾向があります。

現時点でのシグナルはLONG。外国人投資家のフローに追随する順張り戦略は、引き続き有効と判断できます。ただし、米最高裁の関税判断や2月25日のNVIDIA決算といったイベントリスクには注意が必要です。


逆張りシグナル(信用倍率分析)

1570(日経レバレッジETF)の信用倍率を確認します。

信用倍率4.75倍は、過去のデータと比較して97パーセンタイルという極めて高い水準です。これは信用買い残が信用売り残に対して著しく積み上がっていることを意味します。

一般的に、信用倍率が極端に高い局面では、将来的な売り圧力(信用買いの返済売り)が意識されます。現在の水準は、過去3%しか経験していないレアなケースであり、逆張り的な視点からは警戒すべき領域に入っていると言えます。

ただし、信用倍率の高さは「すぐに下落する」ことを意味するわけではありません。bullレジームが11日目に入っている現状では、上昇トレンドが継続する間は信用買いも積み上がりやすいのが実態です。とはいえ、何らかのきっかけで調整が入った際には、信用買いの投げ売りが加速するリスクがあることは頭に入れておくべきでしょう。


オプション建玉からの示唆

日経225オプションの建玉状況を分析します。

P/C比率1.63は、プット建玉がコール建玉を大幅に上回っていることを示しています。これは市場参加者が下落リスクに対するヘッジを積極的に行っている証左です。

この状況には2つの解釈が成り立ちます。

解釈①(逆張り的視点): プット建玉の積み上がりは、多くの参加者が下落に備えていることを意味します。こうした「総悲観」の局面では、実際に下落しても売り手がすでに準備済みであるため、意外と下値は堅くなることがあります。逆に上昇した場合、プットの巻き戻し(買い戻し)が先物の上昇を加速させる可能性があります。

解釈②(順張り的視点): 機関投資家が現物株を保有しながらプットを買い増している場合、これは「上昇は期待しているが、万が一の下落に備えている」というポジションです。強気相場におけるリスク管理の一環と見ることもできます。

ATMの56,888円は現在値とほぼ同水準であり、この近辺がオプション市場から見た均衡点と解釈できます。大きく動く際には、この水準を中心にガンマトレードが活発化すると見ています。


本日の一言

GDP下振れと半導体好調が綱引き、57,000円回復なるか今週の試金石。


※当コンテンツは情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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