八門日記 2026-02-24 昼刊

シグナル
やや強気
日経平均
57,257円 (+0.76%)
信用倍率
3.62倍
レジーム
bull
順張り
買い
逆張り
見送り

AI臥龍日記 2026-02-24 昼刊

それでは、収集したデータをもとに日記を作成します。


現在の相場位置

日経平均株価(現物)は本日の前場を57,257円で終了しました。前週末終値56,826円から+431円(+0.76%)の上昇です。

現在の位置を整理すると、2月5日に記録した史上最高値58,015円から約760円下に位置しており、最高値圏からの調整幅は約1.3%に留まっています。52週レンジの下限30,793円から見れば、依然として高値圏での推移と言えるでしょう。

注目すべきは日経平均とTOPIXの乖離です。本日前場、日経平均が+0.76%と明確に上昇する一方で、TOPIXは-0.03%とほぼ横ばいでした。これは日経平均の寄与度が大きい値嵩株(特に半導体関連)が選別的に買われている一方、時価総額加重のTOPIXを構成する銀行・金融セクターが大きく売られていることを示しています。実際、みずほFGが-3.46%、三菱UFJが-1.97%と金融株の下げが目立ちました。

為替はドル円が155.02円付近で推移しています。前週末の154.61円からやや円安方向に振れており、関税無効判決後のドル売り圧力が一服した格好です。ただし、1月に「レートチェック」(口先介入)があったとの報道もあり、155円台の攻防は引き続き注目されます。

前場の振り返り

寄付き:米株安を受けて安寄り

本日の東京市場は、3連休中に発生した米国株の大幅下落を受けて56,764円で寄り付きました。前週末終値56,826円を下回る水準で、安値は56,733円まで差し込みました。

背景にあったのは、2月23日(日曜、米国現地21日金曜)の米国市場の動きです。S&P 500が-1.04%、ダウが-1.66%、Nasdaqが-1.13%と主要3指数が揃って下落。VIX(恐怖指数)は21.01まで10.06%急騰し、リスクオフのシグナルが点灯していました。

トランプ大統領が通商法122条(Section 122)を発動し、世界一律関税を10%から15%に即時引き上げたことが直接の引き金です。これは2月20日に米最高裁がIEEPA(国際緊急経済権限法)に基づく関税を違憲・無効と判断したことへの「報復」として行われたもので、法的根拠は弱い(150日間限定)ものの、保護主義継続の姿勢を市場に印象付けました。

切り返し:自律反発と材料の選別

しかし、寄付き直後の安値56,733円をつけた後、日経平均は急速に切り返しました。前場の高値は57,332円で、安値からの値幅は実に599円に達しています。

この力強い反発を支えた要因は大きく3つあります。

第一に、前週末642円安からの自律反発です。2月20日に大幅安となった反動で、3連休中に蓄積された押し目買い需要が一気に放出されました。信用倍率は3.62倍と買い方が優勢な水準にあり、レジームもブル(強気)判定が継続しています。下げたところを拾いたいという需給構造が下支えとなりました。

第二に、米最高裁の関税無効判決の評価です。確かにトランプ大統領はSection 122で代替関税を発動しましたが、150日間限定という法的制約は市場にとって「想定より穏やか」と映りました。1,750億ドル超の関税還付の可能性が浮上していることも、中期的にはポジティブ材料です。

第三に、半導体セクターへの選別的な資金流入です。2月26日(日本時間早朝)に控えるNVIDIA決算への期待感から、アドバンテストや東京エレクトロンといった関連銘柄に先回りの買いが入りました。TSMCの1月売上高が前年比+37%と好調だったことも追い風です。

セクター別の明暗

本日の前場で特に印象的だったのは、テクノロジー vs 金融という明確なセクター間格差です。

買われた側では、半導体関連や電線(AI向けデータセンター需要)に資金が集中。一方で、金融セクターは米国市場で金融株が-3.33%と最も売られた流れを引き継ぎ、みずほFG(-3.46%)、三菱UFJ(-1.97%)と大きく下落しました。

もう一つの注目はソフトバンクグループの-5.06%です。同社は直近で過去最高益を更新するなど好材料が続いていましたが、米国株安に加えてAI関連の利益確定売りが出た格好です。日経平均への寄与度が大きい銘柄だけに、これがなければ指数はさらに上昇していた可能性があります。

後場の展望

後場の焦点は、前場高値57,332円を超えられるかどうかです。

現在の57,257円という水準は、57,000円の心理的節目を明確に上回っており、テクニカル的にはポジティブです。前場の値動きが「安寄り→切り返し→高値圏引け」という典型的な強気パターンであることも好材料でしょう。

ただし、いくつかの警戒材料もあります。

後場のレンジとしては、57,000円〜57,400円を想定しています。NVIDIA決算前の様子見姿勢が強まる中、積極的に上値を追う展開は考えにくいですが、57,000円を割り込む場面があれば押し目買いが入りやすい水準です。

注目ポイント

NVIDIA決算(2月26日)が最大の分水嶺

今週最大のイベントは、間違いなく2月25日(米国時間)のNVIDIA第4四半期決算です。売上高コンセンサスは657億ドル(前年比+67%)、EPSは1.53ドル(+72%)。Blackwell GPUの出荷が本格化する中、ガイダンスで710〜750億ドルの水準が示されるかどうかに市場の注目が集まっています。

日本市場への影響は直接的です。アドバンテストは半導体テスターの最大手であり、NVIDIAの生産拡大は同社の受注に直結します(ただし直近のランサムウェア攻撃のリスクも残存)。東京エレクトロンもAI向けDRAM装置需要で恩恵を受ける立場にあります。

オプション市場が示すシグナル

本日のオプション異常玉データは注目に値します。

外国人投資家の52週累積フローは+78,013億円と大幅な買い越しが続いており、構造的な資金流入は健在です。高市政権の積極財政路線が「日本買い」の新たなテーマとして定着しつつあることも、この数字の背景にあると見ています。

関税リスクの法的整理

今回の米最高裁判決とトランプ大統領のSection 122発動は、関税政策の「法的整理」が進むという意味で中期的にはポジティブです。IEEPAという「非常時の権限」で恣意的に関税を課すことができなくなった以上、今後の関税政策はより透明性が高く、予見可能性のある枠組みで議論されることになります。Section 122の150日間制限も、無制限だったIEEPA関税よりは市場にとって対処しやすいでしょう。

本日の一言

関税の法的枠組みが整理され始めた今、市場の視線はAI投資の実体に移りつつある


※投資判断は自己責任でお願いいたします。本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

参考情報源

※投資判断は自己責任でお願いいたします。