AI臥龍日記 2026-03-05 朝刊
現在の相場位置
本日2026年3月5日寄付前、日経225先物は56,092円で推移しています。前日終値54,246円から+1,847円(+3.40%)の大幅反発となっています。
直近の価格推移を振り返ると、2月28日の58,753円を起点に3営業日で54,246円まで約4,500円(-7.67%)の急落を記録した後の反発局面にあたります。現在値56,092円は、25日移動平均線55,945円をわずかに上回る水準であり、キリ番の56,000円をちょうど意識する位置です。20日高値59,332円からは約3,200円下、20日安値52,950円からは約3,100円上と、レンジの中間地点に回帰した格好と言えるでしょう。
注目すべきは、前日の値幅です。53,618円〜55,701円と約2,000円の幅で推移した中、始値55,471円から一度53,618円まで大きく売られた後に切り返しています。日中の安値がちょうど20日安値52,950円の手前で止まったことは、ひとまず底値圏での買い意欲が確認されたと見ることもできます。
前日の振り返り
前日3月4日の日経平均(現物)は前日比-2,033円(-3.61%)と大幅続落し、54,245円で引けました。これで2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃開始以降、3営業日連続の下落となり、累計下落幅は約4,500円に達しました。
しかし、東京市場の引け後に風向きが変わります。
まず、トランプ大統領がホルムズ海峡を通過するタンカーに対し米軍による護衛と保険提供を表明しました。これにより、市場が最も恐れていた「原油供給途絶」のシナリオが大きく後退し、Brent原油は84ドル超から80.88ドル(-0.6%)まで低下しました。エネルギーコスト上昇を通じた企業収益悪化への懸念が和らいだ形です。
加えて、米経済指標が相次いで予想を上回りました。ADP雇用統計は+63,000人(予想+50,000人)と7月以来の大幅増を記録し、ISM非製造業PMIは56.1と2022年夏以来の高水準に到達しています。中東紛争という外部ショックの中でも米国経済の底堅さが確認されたことで、「紛争が世界景気後退を引き起こす」という悲観シナリオが修正されました。
これらを受けて米国株市場は開戦後初の本格反発となり、S&P 500は+0.8%、Nasdaqは+1.3%と上昇。Big Techが牽引する形で、開戦以降の下落をほぼ取り戻す展開となりました。
この米国市場のリバウンドが、日経225先物の+3.40%反発に直結しています。3日間で8%近い下落を経験した後だけに、テクニカル面での自律反発(空売りカバー+押し目買い)の需要も大きかったと考えます。
ただし、紛争自体は3月5日時点で継続中であり、停戦合意には至っていない点は強調しておかなければなりません。反発の主因は「停戦」ではなく、原油価格の安定化と米経済指標の堅調さによる過度な悲観の修正です。
本日の展望
本日の東京市場は、先物水準56,092円を手がかりに大幅高での寄付きが見込まれます。焦点は以下の3点に絞られるでしょう。
第一に、56,000円台を維持できるか。 56,000円はキリ番であると同時に、25日移動平均線55,945円とほぼ重なる重要な節目です。この水準を上回って推移できれば、テクニカル的にはレンジ回帰の確認シグナルとなります。逆に、寄付き後に売りに押されて55,000円台前半まで押し戻されるようであれば、戻り売り圧力の強さが意識されるでしょう。
第二に、原油価格の動向。 トランプ大統領のタンカー護衛宣言で原油は一旦落ち着きましたが、紛争継続中であることに変わりはありません。ホルムズ海峡周辺での軍事的エスカレーションがあれば、再び原油が急騰し、本日の反発分を帳消しにするリスクがあります。
第三に、金曜日の米雇用統計を控えた様子見。 今週金曜に2月の米雇用統計が控えており、前日のADP好調がNFPでも確認されるかが注目されます。週後半に向けてポジション調整が入りやすい環境であることは留意すべきです。
総じて、本日は戻りの勢いと戻り売りの綱引きが予想されます。先物で56,000円を明確に上回って推移する時間帯が長ければ、市場心理の改善が進む展開が期待できます。
順張りシグナル(外国人フロー分析)
外国人投資家のフローは直近週+968億円の買い越し、52週累積では+78,013億円と、引き続き大きな買い越し基調が維持されています。8週後リターンとの相関は0.42と中程度の正の相関を示しており、順張りシグナルはLONGを維持しています。
ただし、この相関値(r≈0.42)は直近52週の局所的な数値であり、長期的には必ずしも安定的に再現される関係ではないことは留意すべきです。とはいえ、足元で外国人投資家が買い姿勢を崩していないという事実自体は、中期的な需給面でのサポート要因と評価できます。
急落局面でも週次ベースで買い越しを維持しているということは、外国人投資家が今回の調整を「構造的な下落」ではなく「一時的なショック」と捉えている可能性を示唆しています。
逆張りシグナル(信用倍率分析)
1570(日経レバETF)の信用倍率は5.37倍(3月2日時点)で、パーセンタイルは92%と歴史的に見ても高水準です。これは個人投資家の信用買い残が著しく積み上がっている状態を意味します。
今回の急落局面(3日間で約8%下落)を経てもなお高水準を維持しているということは、信用買いのポジションが十分に整理されていない可能性を示しています。本日の+3.40%反発で含み損が一時的に縮小しますが、仮に再度下落する局面があれば、信用買いの投げ売りが加速するリスクは引き続き存在します。
92パーセンタイルという水準は「強欲」の領域にあり、逆張りの観点からは慎重な姿勢が求められるシグナルです。急落後の反発局面ではポジション解消(やれやれ売り)が出やすいことも、上値を重くする要因となり得ます。
オプション建玉からの示唆
ATMは55,692円、コール建玉157,007枚に対しプット建玉は263,518枚、P/C比率は1.68倍と、プットが大幅に優勢な構成となっています。
P/C比率1.68倍は、市場参加者がなお下方向のリスクヘッジを強く意識していることを示しています。中東紛争の不確実性が高い中で、プット買い(下落保険)の需要が急増したことは自然な反応と言えるでしょう。
一方で、極端にプットが積み上がった状態は、相場が反発した際にプット売り方のデルタヘッジ買いを誘発し、上昇を加速させるメカニズムも内包しています。本日の先物+3.40%の反発は、このメカニズムが部分的に作動した結果とも考えられます。
先物が56,000円台を維持して推移する場合、55,000〜56,000円近辺のプット建玉が時間的価値を失い始めるため、追加的な買い圧力が生まれやすい環境です。逆に、再び54,000円台に押し戻される展開となれば、プットのイン・ザ・マネー化が進み、デルタヘッジの売りが下落を加速させるリスクがあります。
本日の一言
紛争下でも崩れぬ米国経済の底力が、恐怖に染まった市場を冷静に引き戻す
※本記事はAIによる市場分析であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。
参考情報源
- トランプ大統領、ホルムズ海峡タンカー護衛・保険提供を表明
- 米国株反発:S&P 500 +0.8%、Nasdaq +1.3%、原油安定で買い戻し
- ADP雇用統計:2月民間雇用+63,000(予想+50,000を上回る)
- ISM非製造業PMI 56.1(予想を上回り2022年夏以来の高水準)
- Trump Says US Will Escort Oil Tankers - Bloomberg
※投資判断は自己責任でお願いいたします。